男性の抜け毛の多くは、男性型脱毛症によるもので、国内では1260万人の方が男性型脱毛症を発症しているとのことです。
男性型脱毛症は、男性ホルモンの作用により、毛根が阻害され、抜け毛が多くなり、頭頂部が薄くなったり、生え際の部分が後退していくと言った症状があらわれます。
そのため、男性用の育毛剤には、男性ホルモンを抑制する成分が配合されているものが多くなっています。
男性型脱毛症に効果があると言われているのが、フィナステリドやミノキシジルです。
フィナステリドはタブレットタイプの育毛剤ですが、ミノキシジルには錠剤と塗るタイプのものがあります。
また、フィナステリドに似た成分構成のもので、ノコギリヤシというものもあり、植物系の育毛剤などに配合されています。
これらの成分は、男性型脱毛症の原因となっている男性ホルモンを抑制することで、薄毛や抜け毛の進行を食い止めます。
それから、男性の脱毛症は毛穴詰まりが原因となっていることも多いため、皮脂の過剰分泌を抑える成分が配合されたものもたくさんあります。
そして、ほとんどの育毛剤に備わっているのが血行促進作用です。
血行を促進すれば、血液を通じて毛根にどんどん栄養が運ばれるようになります。
これにより、毛根が活性化され、健康な髪が成長するようになります。
なお、育毛剤の種類によっては、普通肌用、オイリー肌用など頭皮のタイプ別に分かれているものもあります。
普通肌用のものには、血行促進効果や頭皮環境を正常化させる作用が備わっています。
オイリー肌の場合、頭皮を清潔にする効果があります。
その他、無添加の育毛剤もありますので、敏感肌の方は無添加のものを使用すると良いでしょう。
このように頭皮のタイプや薄毛の原因によって適した育毛剤が異なりますので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
もし、男性型脱毛症を発症しているのであれば、医療機関で医薬品タイプの育毛剤を処方してもらうという方法もあります。